漢方薬剤師になりたい方へ

漢方薬剤師になりたい方へ

薬剤師の中でも、漢方を主体に扱う「漢方薬剤師」というものがあります。 一般に「薬」というと西洋医学を元にしたカタカナ名称の飲み薬を思い浮かべる ことが多いですが、漢方医学では生薬を用いた漢方薬を扱います。

薬局でも漢方薬を置いているところは結構多いですし、漢方を専門に取り扱う 薬局も存在します。もし西洋薬よりも漢方薬の方に興味があるなら、こうした 所に勤務するのも良いでしょう。

ただ一点注意すべきことがあります。それは、漢方薬剤師というのは現在のところ、 あまり需要が大きくないということです。 もちろん漢方薬を飲んでいる人は多いですし、風邪気味かなと思った時に葛根湯を 飲むというように、日常生活に漢方薬を取り入れている人もたくさんいます。

でも全体的にみると、やはり漢方薬よりも西洋薬の方を利用する人が多いので、 あえて漢方薬剤師になるというのは少し狭き門になるのでしょう。 病院に行った時に漢方薬を処方してほしいと依頼する患者さんもいますが、 保険が適用できずに医療費が高額になることがあります。

普通の薬なら保険が適用されて、1割から3割程度の自己負担で済みますが、 漢方薬だとそうはいかないのです。 そこまでの出費を覚悟して漢方薬を処方してもらう人の数は限られてきます。 そういう面もあり、漢方薬剤師になるのは少し厳しい気がします。

また、医師の方も漢方薬を処方してくれるケースが少ないのです。西洋医学を 中心に学んできた人がほとんどですから、中には漢方薬を信用していない医師もいます。 医師が処方しないと薬を出すことはできませんから、この点から考えても 漢方薬を取り扱う場面が少ないということが分かると思います。

どうしても漢方薬剤師になりたいという場合は、漢方薬を積極的に取り扱っている 薬局をあらかじめ調べて、そこで働いて経験を積むと良いでしょう。

また「漢方薬・生薬認定薬剤師」という資格があり、研修に参加して試験に合格すると 取得することができます。 この資格は3年ごとに更新が必要なので、一度資格をとった後も学び続ける必要が ありますが、漢方薬剤師になりたい人にとっては有益な資格だと思います。

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