薬剤師の過剰論についての考察

薬剤師の過剰論についての考察

薬剤師がいずれ過剰になるという話がここ数年途切れずにあります。 なぜ薬剤師が過剰になるという話が続いてるかといえば、薬科大学や薬学部の新設が多くあったからです。2002年では薬科大学や薬学部は50足らずであったものが、最近では70以上に増えているのです。

もちろん学生の定員も2002年までは8000人程度であったものが最近では1万3000人以上になっていることから薬剤師が過剰なるという論調が出てくるのは当然といってもいいでしょう。

しかし、現在においてもドラックストアーや調剤薬局などの薬剤師は不足しているデータがあり、特に地方ではかなりの薬剤師不足があります。厚生労働省が公表しているデータによると薬剤師の供給数は薬剤師の需要するはるかに上回っていることが示されているのですが、実際には薬剤師は過剰になっていません。

なぜこのようなデータと、実際に大きなギャップができている事態になっているのでしょうか。それには主に3つの理由があると考えられます。

一つ目は、薬剤師の国家試験に通って薬剤師の資格を取っても、必ずしも薬剤師の仕事につくわけではないことです。データによると、薬剤師の資格を取得していながら薬剤師の資格が必要でない仕事についている人が30%程度になっています。

二つ目は薬剤師の資格を持っている人は、女性の方が男性より上回っていることが上げられます。女性の場合は、結婚や出産の為に休職や離職をする人が男性よりも多いことが要因としてあります。ただし、女性の働くシステムが整えば離職をする人はかなり減る可能性はあります。

最後に薬剤師の需要と供給に地方的な格差が大きいことです。地方になるほど薬剤師が不足している傾向が強いと思われます。

薬剤師がいずれ過剰になるかどうかはこれからの状況を見なければなりませんが、少なくとも現在でも資格を持っているという意味での薬剤師は過剰なのですが、薬剤師として働いている人は過剰ではないということです。

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